男性更年期と「のぼせ」

男性更年期で起こりやすい「のぼせ」というのは、顔や上半身がカーッと熱くなり汗がたらたらと垂れてくる症状をいいます。のぼせの中には滝のような汗に悩まされる方もいますが、不思議なことに気温が暑いとか、室内の温度が高いといった環境に関わらず昼夜も関係なく のぼせを感じることです。

「のぼせ」は、男性ホルモンの低下によるもの

太っている方には季節関係なく汗がかきやすい方がいますが、男性更年期を迎えると体重や体型に関係なく のぼせやすくなります。また、熱いお風呂に入った時や湯上りのように体全体がのぼせるのではなく、上半身を中心にのぼせて 特に顔が熱くなる特徴があります。このような特殊なのぼせの症状が起きるのは、男性更年期により男性ホルモンの低下が生じることに起因しています。

 

気温や湿度、体型に関係なくあらわれる「のぼせ・ほてり」というのが更年期障害の症状なんだね

 

特に体全体ではなく、上半身を中心に熱く感じるという特徴もあるようだ

体温の維持や血管拡張作用にも男性ホルモンは関わっている

男性ホルモンというと男性機能の維持や 男性らしい体を作るためのホルモンと思われがちですが、実際には様々な生理機能に関与しています。体温の維持や血管拡張作用などの他、のぼせにも関わっています。また、体内には男性ホルモン以外にも女性ホルモンや成長ホルモンなど様々なホルモンがあり、バランスを図りながら体の機能を維持しています。

自律神経が乱れは、のぼせの原因に

大脳の視床下部にある自律神経には交感神経と副交感神経があります。たとえば仕事に集中したり緊張しているときには交感神経が機能し、リラックスしているときには副交感神経が優位に機能していることが知られています。そしてこの大脳の視床下部にはほかにも男性ホルモン、免疫機能のコントロール中枢のほか、体温、食欲のコントロール中枢もあります。こういった機能のどれか一つにトラブルが起きると、他の中枢機能にも影響が出て のぼせがおこります。

 

男性更年期により急に男性ホルモンの量が減ると、そのバランスが崩れて自律神経の乱れや代謝の低下、血流の低下などを招き のぼせを誘発させます。自律神経は全身の血液の流れなどもコントロールしていますが、自律神経が乱れることで生命維持のうえ必須の心臓周辺の血管ばかりに血の流れが集中してしまい手足の先などのめぐりが悪くなる現象が生じます。その結果として心臓を含む上半身に血液が一気に集中しやすくなり、のぼせが生じるのです。

 

のぼせの原因は体全体の血流の巡りが悪くなり、一部に集中してしまうことが原因であるため 体を適度に動かすなどして全身の血の巡りをよくすることでのぼせを緩和させることが期待できます。男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断されます。

東南アジアの熱帯雨林に自生する薬用植物トンカットアリ

インドネシアでは精力や更年期そしてEDなどの言葉さえない大昔から、オランアスリ(原住民)によって伝統的に男性のバイタリティーと欲求の増進のために、トンカットアリの根を煎じて飲んでいました。最近の研究でトンカットアリは、ライディッヒ細胞の機能を回復させて、テストステロンの分泌を再び活発にすることが確認されました。

 

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