女性は40歳が近づくころから、それまで卵巣から分泌されていた女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンのの分泌量が減少し 体調不良の生理不順や自律神経失調症のような神経の働きの乱れが発生します。
中年を過ぎたころから少しずつ体内環境のシステムに狂いが生じ、血行不良、生活環境の変化、ストレスなどが重なりやすくなります。そうして発生するのが精神神経症状や体調不良であり、その時期がいわゆる更年期と呼ばれます。
更年期障害は解っているが、更年期については閉経後のことと思っている人が多いようです。しかし更年期とは卵巣の働きが衰えていき女性ホルモンの分泌が減少し最後には停止することで、女性ホルモンが欠乏した身体がなれ安定するまでの閉経前後10年の時期をいいます。
更年期の症状としては、不眠、憂うつ、不安、イライラ、あせりなどがよく起こりますが、そのほか、気力減退、恐怖感、判断力の低下、興奮しやすいなどといった症状が起こることもあります。このような症状は一般的に更年期障害とよばれており、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促進し、自律神経の変調を改善すること緩和出来ます。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)2種類があって、どちらも卵巣から勝手に分泌されているわけではありません。ホルモン分泌の司令塔となっているのは、脳の視床下部というところです。
視床下部は、血中に流れ込むあらゆるホルモンの量をつねにチェックして、少しでも分泌量に増減があるとこれを瞬時にとらえて正常な量にするように指令を出します。指令を受けて実際に行動するのは、視床下部のすぐ下にある下垂体という器官です。
すると下垂体は、性腺刺激ホルモンである卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)を分泌します。卵胞刺激ホルモンは、卵巣に働きかけて、卵胞を成熟させて、エストロゲンの分泌を促します。一方の黄体化ホルモンは、成熟した卵胞を刺激して排卵を促します。
また、排卵後の卵胞に黄体ホルモンをつくらせて、プロゲステロンの分泌を促す働きがあります。このようにホルモン分泌は 視床下部→下垂体→卵巣の連携によって行われていますが、注目したいのはこの一連の流れの中にはフィードバッグ機能があるということです。
フィードバッグ機能とは女性ホルモンが一定量分泌されると脳がその情報を受けとって「ストップ!」の指令を出す機能のことで、まるで精密機械のようです。思春期から性成熟期までのあいだは、このやりとりが正しく行われて、正常な月経周期が保たれることになります。
女性ホルモンのうち女性のからだにもっとも深くかかわっているのがエストロゲンで、女性ホルモンといえばエストロゲンをさすこともあります。更年期では、そのエストロゲンが減少してしまいます。
つまり女性更年期障害の原因の多くは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の低下です。そしてその改善にはエストロゲンを増やすことが重要です。
女性ホルモンのエストロゲンを増やすことが大切なのね!
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