最近ニュースなどでも飲食店や駅などで起きたトラブルを耳にすることが増えました。イライラが募って人に当たるというケース、イライラしやすいのはエネルギーがあり余っている若者や自己主張が強い人達が引き起こすのではと思われがちです。しかしフタを開けてみると、イライラをぶつけてキレているのは中高年者が多いという事実があります。
普段は会社などで責任あるポジションにあり、冷静な判断ができるはずのイライラに無縁の世代が、ある日突然、自分でも分からないほどイライラしてキレてしまうことがあるのです。もし、若いころは自他共に認める穏やかな性格だったのに、最近やたらと気が短くなり、イライラしやすい、人の言動に対してむかつきやすいといった状況が見られる場合、それは男性更年期特有のイライラ症状かもしれません。
男性更年期は主に中高年の男性に見られ、男性機能などが低下することで引き起こされるイライラを含む不定愁訴を主な症状とします。年齢を重ねると体の様々な部分が老化することは、誰しも認めるところです。男性の場合、女性と違って何歳になっても子供を作ることができ、生殖機能は衰えないと誤解される方がいますが 実際には歳を重ねるにつれ生殖機能も老化していきます。
男性は、加齢とともに精子を作る精巣が委縮して、精巣から分泌されるテストステロンという男性ホルモンの量が大きく減少すると男性更年期になりやすくなります。男性更年期の症状は広範囲に及びますが、イライラもその1つで些細な事でも周囲にあたってしまったり、職場や家庭での人間関係に支障を及ぼすことや、イライラが他人とのトラブルを引き起こすことがありますので、注意が必要です。
男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断され、イライラをおこす傾向にあるようです。男性ホルモンであるテストステロンの分泌を増やし、適度な運動をすることでイライラの症状は改善される可能性があります。
インドネシアでは、精力や更年期そしてEDなどの言葉さえない大昔から、オランアスリ(原住民)によって伝統的に男性のバイタリティーと欲求の増進のために、トンカットアリの根を煎じて飲んでいました。最近の研究でトンカットアリは、ライディッヒ細胞の機能を回復させて、テストステロンの分泌を再び活発にすることが確認されました。
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