■メタボリックシンドロームとは


生活習慣病とは「毎日のよくない生活習慣(食事、運動、仕事、睡眠)の積み重ねによって引き起こされる病気」のことで、高脂血症、高血圧、糖尿病、動脈硬化、内臓脂肪型肥満などが代表的のものです。

ところが、最近注目されているのが、一つ一つは軽症でも、こういった生活習慣病が重なると相乗効果で死の危険性がアップしてしまうという現象(メタボリック・シンドローム)なのです。

なぜかというと、高血圧、高脂血症、糖尿病などが重なると、動脈硬化が進行し、
脳梗塞(脳の血管がつまること)や心筋梗塞(心臓に栄養を送っている血管がつまること)など、人が生きてゆくために重要な臓器の血管が詰まりやすくなってしまうのです。

ちなみに動脈硬化とは、その名の通り動脈が硬くなることです。血管を水道のホースだと例えて考えると、だんだん年数がたってくればホースは硬くなり、切れやすくなりますし、ホースの内側にいっぱいいろいろなものがへばりつけば、もっともっとがちがちになりますよね。
動脈硬化というのは血管が、いわばそういう状態になっていることなのです。

つまり、「メタボリックシンドローム」とはいくつかの生活習慣病が重なると、
最悪死に至る病気の可能性がほとんど倍々ゲームのように増えてゆくというお話なのです。
体内がこの怖い状況の人が、いま、日本では推定患者数 約1千万人といわれています。



■メタボリックシンドロームの自覚を


メタボリックシンドロームは健康に黄信号が点滅した状態といえるが、実際には自覚症状が乏しく、「おなかが出てきただけ」と危機感もない事がほとんど。

年齢のせいで体型が変わったとか、高齢になったらお腹が出るのはしかたがない、などど思うがちですが、
現在、四十歳以上の男性の半分、女性の五人に一人が該当者か予備軍とされた調査結果は、いかにメタボリックシンドロームが問題視されてこなかったかを証明しています。

ボリックシンドロームの最大の原因は蓄積された内臓脂肪で、運動不足や過栄養という長年の生活習慣が背景にあるのです。

メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)は日々の生活スタイルと大きく関係しますので、まずは日頃のライフスタイルの改善を心掛けることが一番大切なようです。

メタボリックシンドロームになりやすいタイプは、次のような人です。

メタボリックシンドロームになりやすいタイプの人は、

いつも満腹まで食べてしまう
日頃、間食・夜食をとることが習慣になっている
食べ物は、味が濃く、脂っこい食事を多くする
日常の食生活で 緑黄色野菜が少ない
いつも甘い飲食物を食べてしまう
机に向かう仕事で、運動が少なく1日に歩く距離が少ない
日常生活で、飲酒や喫煙が多い

メタボリックシンドロームは、日常生活のスタイルと大きく関与しています、一日も早く生活スタイル改善を心がけましょう!

■メタボリックシンドロームの改善


食事について

1日3食、規則正しく取りましょう。
腹八分目でおさえましょう。よく噛んで食べると、食べ過ぎが抑えられます。
糖分・脂肪・塩分を控え、素材の味を味わいましょう。
野菜やきのこ類、海藻類の多い献立にしましょう。
夕食後はすぐに寝ないで3時間くらいは活動するようにしましょう。

日常の生活について

十分に休養・睡眠をとりましょう。
適度な飲酒を心掛け、週に2回は休肝日を設けましょう。日本酒は1日1合、ビールなら中ビン1本程度が適量です。
喫煙は動脈硬化を促進するため、禁煙に努めましょう。

積極的に運動をしましょう

普段から意識して体を動かしましょう。

普段から体を動かすクセをつけることは大切です
エレベーターを使わず階段を利用するなど日常生活で改善できる運動はたくさんあります
タクシーなど乗り物をやめ、徒歩を心がけるなどもおススメです

時間があるなら「フィットネスクラブ」に通うのも効果的です