生理前になると決まっていらいらしたり、暴飲暴食をしたり、腰がいたくなったり、気分がめいったりする女性は非常に多いようですね
生理前1,2週間の間に起こるそれらのしょうじょうを月経前緊張症(PMS)、または月経前症候群(生理前症候群)と呼びます

月経前症候群の症状は、人によって実に様々です。
「胸が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」といった身体的なもの、あるいは、「怒りっぽくなる」「理由もなく悲しくなる」というような精神的なものなど、例をあげればキリがありません。
PMSは、排卵のある(妊娠が可能な)女性であれば、誰にでも起こり得る症状です。 決して、特別なものではありません。むしろ、女性として健康である証でもあります

■生理前症候群(月経前症候群)の症状とは

1)月経のある女性のみの症状である
2)排卵から月経前、プロゲステロンが活発になる時期(黄体期)に出現する。
3)月経終了後、プロゲステロンが必要とされない時期(卵胞期)には消失する。
4)月経の周期に伴い反復して出現する。
5)症状が賢著に現れるのはパラ月経期(※2)に集中し、経血量の減少と伴に症状も消失する。
6)血液中のプロゲステロン値が非常に高くなる妊娠中は症状がみられない。

■生理前症候群のメカニズム


これら生理前症候群は、まさに更年期症状と同じメカニズムでおこります。
更年期症状は女性ホルモンの低下により、頭痛、めまい、はきけ、肩こり、腰痛、冷や汗、吹き出物、浮腫など、ありとあらゆる症状を呈します。
原因はエストロゲン、プロゲステロンなどのホルモンの低下ですが、生理前から生理中にかけて、女性ホルモンは最低値になります。これが悪の元凶です。
生理前はまた、セロトニンというイライラをしずめ、精神を抑制する系統のホルモンが低下するので、短気になって攻撃的になったり、気分がうつになったりもします。
こういった症例は多いというよりも、女性の宿命と言ったほうがいいのかもしれません。
すべてホルモンのせいです。体調も性格も人格も変化してしまいます。
むしろ、この時期と上手につきあう方法を身につけるべきで、これは訓練でどうにかしなければなりません。
どうにもならない場合は現代医学の力を借りて薬で押さえます。
人によりその症状の差があるのは、ホルモンの分泌料や感受性が人によって様々だからです。
かなりたいへんな症状ではありますが、少しずつ克服していくしかありません。


■症状を緩和する方法として


(栄養バランスの良い食事を心がけましょう)

甘い物をひかえる
血糖値の変動による疲労感や憂鬱をへらす

カフェインをひかえる
神経が過敏になり興奮しないように

脂っぽいものはさける
にきびの原因となる塩分のおおいもの、インスタント食品はさける→水分が体に溜まりむくみになるミネラル、マグネシウム、カルシウムなどの神経をおちつかせる働きがありますので野菜などはたっぷりとりましょう

(血行をよくしましょう)

下腹痛、腰痛、頭痛は血行が悪くなる影響なので積極的にからだを動かしましょう。
イライラ、憂鬱などの気分を解消するのにも役立ちます。散歩や水泳、ストレッチなどがよいでしょう。

ただ無理にはやらず適度に楽しくやりましょうB 自分にあったリラックス法を見つけるまた、少しぬるめのお湯で半身浴をじっくりするのもよいでしょう